県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会

茨城県日立市
県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会

県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会

日立市における新産業廃棄物最終処分場に反対する理由

 反対する理由は、別掲した、日立市長宛の要望書にある通りであるが、改めて記載したい。

  1. 「エコフロンティアかさま」への出入り車両数は、県が説明したとされる一日100台よりはるかに多く、更なる交通渋滞、環境悪化、生活の質等の後退につながる。
    *出入り車両は、産業廃棄物や一般廃棄物の収集運搬車(大型車や小型車)、職員車両等であるが、2018年、2019年に調査した8回の車両数は往復で429(178)台~574(298)台であり、一日平均車両数は486台(224台)である。(「第19回「エコフロンティアかさま」環境保全委員会(令和2年3月8日)資料」による。カッコ内は大型車。)
  2. 「エコフロンティアかさま」は、焼却施設と管理型最終処分場とを有しているが、ダイオキシン類などの有害物質や放射性物質、さらには大腸菌類等によって、大気、土壌、そして地下水等の環境が有意に汚染されている。
    *茨城県は、これ等の殆どを基準内としているが、「エコフロンティアかさま」の「モニタリング井戸水」や「地下水」のダイオキシン類の平均濃度が、全県域を対象とした地下水の環境調査の平均値の倍近くに達している等、今後の深刻な事態を予測している。(「令和元年度茨城県環境白書」及び「第19回「エコフロンティアかさま」環境保全委員会(令和2年3月8日)資料」による。)
  3. 産業廃棄物最終処分場の候補地は日立市内で最も管内人口が多く、密集度も高い多賀支所管内にあり、候補地としては全く不適当である。
  4. 太平田鉱山跡地は沢地であり、水が流れ、或いは溜まるため、河川及び地下水への広範囲の汚染が避けられない。
    *「エコフロンティアかさま」とは違って、太平田は石灰岩(水成岩)層であり、化学的、物理的に変化に富むため、汚水の地下浸透など先々への影響は計り知れない。
    なお、多賀地区の民家及び事業所の水源は、古来、地元の多賀山地に降った雨水であり、地下水であった。昭和30年代後半までは、地下水(井戸水)や沢水が生活用水であり、産業用水でもあった。久慈川の河川水を水源とする水道水の利用はそれ以降のことである。 2011年3月の東日本大震災時には市の水道が7日~10日間程断水したため、井戸水等に頼ったことは記憶に新しい。
    また、昨夏、久慈川の渇水で水道水源の確保が懸念されたが、将来を見通せば多賀山地を水源とする地下水の保全活用は極めて重要である。
  5. 太平田は、東海第二原発から12㌔ほどの位置にあり、30㌔圏内が過酷事故発生時の立ち入り禁止区域内であるから、産業廃棄物最終処分場の新設は不適切である。設置された場合には管理が不可能となり、公衆衛生上の大問題が発生することになる。
  6. 太平田鉱山跡地は「エコフロンティアかさま」より遙かに大きく、百年以上先まで増設される恐れがある。
  7. 多賀山地には日本最古の5億年前の地層群が確認されており、一帯をジオパーク等で保存活用すべきであって、産廃処分場の設置は最もふさわしくない。